【レポート】12月5日(日) ふじの防災大作戦〜つなげよう地域の自主防災〜

『気候変動の藤野学』では、気候変動による地域の影響を考え、その対策を住民主導で検討していく活動です。

今年(2021年)はその気候変動の影響により生じている災害に対する『具体的なアクション』を色々と実践しており、『ふじの防災大作戦』は「土砂災害や豪雨被害が起きた時に住民の命を守るにはどうするか」の観点で展開しているイベントとなります。

前回(10月3日)のイベント内容はこちら↓

【詳細レポートVer.】10月3日㈰ ふじの防災大作戦

10月3日㈰に開催しました『ふじの防災大作戦〜聞いてみよう隣の自主防災』当日のプレゼン内容や質疑応答、ディスカッション内容をレポートとしてまとめました。 ざっくり…

前回のグループディスカッションにて「防災において地区、住民同士の横のつながり(情報や行動の共有と連携)が今後は必要」というニーズがいくつか挙がっていたので、これについて現状や対応を検討する事を主目的として、今回のイベントを開催しました。

2019年の台風19号でボランティアセンターの設置や対応を担っていらっしゃった社会福祉協議会から、小池会長と松岡さんにお越しいただき、当時の活動状況と課題、今後の展望などをプレゼン。その後に参加者全員でグループディスカッションを行いました。

プレゼンテーション

相模原市社会福祉協議会 会長 小池 和代さん、同 藤野地域事務所(藤野地区ささえあいセンター)職員 松岡 秀樹さんのお二人によるプレゼンです。

はじめに、現在の藤野地区の状況から。相模原市内の各地区と比較して、少子高齢化が進んでいる地区とのこと。

藤野の特徴を『主な地域課題』と『強み』の側面からまとめられてました(わかりやすい!)。

当時の状況について

当時の被害状況(全壊した住宅21世帯、死者8名など)を改めて認識。台風19号の上陸から災害発生、ボランティアセンター開設までの動きを説明いただきました。

土砂災害が起きた場所でのボランティア活動の写真も色々とご共有いただき、「あの時の(悲しい)記憶が蘇ってきた(小池会長 談)」参加者もいらっしゃったと思います。

多くの団体や個人が災害支援に協力。人同士の繋がりによる連携と、移住者を中心としたSNSによるデジタルな連携の両方が絡み合いました。

災害ボランティアセンターから1ヶ月が経過し、現地の「応急対応」から「生活再建」の支援へとニーズが変化した事を鑑み、ボランティアセンターから『ささえあいセンター』へ移行し現在に至ります。

ささえあいセンターについて(相模原市社会福祉協議会HP)

課題について

災害対応を通して得た課題についてもお話があり。

今後もし災害が起きたとき、ボランティアセンターを運営するとしたら『情報の共有・連携』に大きな課題があるとのこと。

藤野地区内でも「どこで何が起きていて、何が足りないのか。どんな支援が必要で、誰が支援に行けるのか」という情報の把握と統制が行き届かったよう。中央区や南区にもリアルタイムに、十分な情報が伝達される仕組みが仕上がっていなかったため、被災状況や必要な支援を素早く認識し、スムーズに連動して動けなかったようです。

「現地の情報を素早く知る術があれば、相模原市街から物資やボランティアの支援をもっともらえたのではないか」という声が参加者からありました。

この後に行われたグループディスカッションにて『地域の全ての人へ情報を共有・連携していくにはどうするか?』というテーマで、この課題を参加者で話し合うことにしました。

社協さんの事業について

プレゼンの最後は、藤野地区社協さんが現在展開している主な事業をご紹介いただきました。地域のコミュニティ形成や活性化を目指して、若年層から高齢者までライフステージに応じた支援を行っています。

『おたがいさまネットふじの』は、住民のちょっとした困りごとを応援するため、ご近所の助け合い活動を活性化していくための取り組みです。

おたがいさまネットふじのについて(PDFが表示されます)

これとは別に、災害が発生したときの対応として『災害ボランティアセンター協力員』も集めているとのこと。藤野地域内で様々な人がご登録いただいているようですが、スマホが使えない方やSNSを使っていない方などがいらっしゃり、いざ災害が起きて協力員へ連絡入れようとしたとき『一回の操作で全体に情報を行き渡らせる』ことができていないとのこと。

今後の課題ということで、この後のグループディスカッションテーマで取り扱うことになりました。

プレゼン資料

上記のレポートではいくつかのスライドを抜粋させていただきました。実際に使われたスライドは↓でダウンロードできます。

当日のプレゼン動画も公開していますので↓からご覧ください。

当日のプレゼンテーション資料はこちら↓

グループディスカッション

テーマは『地域の全ての人へ情報を共有・連携していくにはどうするか?』。

3つのグループに分かれて、現状や課題、情報共有のアイデアを話し合い。ディスカッションは20分間としましたが、制限時間になっても各チーム話し合いが止まらず、大変活気ある場となりました。

ディスカッションの後は、各チームの代表者が内容をシェアし、それに対する感想を述べ合いました。

各チームの成果物はこちらです。

今回出てきたアイデアは社協さんと共有し、有用なものを社協さんと連携して実現へ向けて動いていきたいと思います。また、社協さんが日頃取り組んでいらっしゃる地域コミュニティ活性化のイベントや活動は、地域の人へ1人でも多く認知してもらい、そして利用していただけるように協力していきたいと思います。

雨量測定ネットワーク

ふじの防災大作戦のイベントは予定通り15:30で終了。その後に『雨量測定ネットワーク』のメンバーによる顔合わせと情報交換を行いました。

今までは各自が雨量計を購入したり自作して、庭や家の近くに設置して雨が降るたびに計測をしていましたが、『自動で計測&データをスマホやPCへ転送するキット』をメンバーが見つけて来て、みな興味津々。

2,000円前後で購入できる手軽なものなので、来年、このキットを自作するワークショップを子供向けに開催し、楽しく計測しながら色々な地区の雨量データを集めることも企画してみたいと思いました。

雨量測定ネットワークについては、こちら↓から詳細ご覧ください。

雨量測定ネットワーク

経緯や目的 ふじの里山くらぶでは、住民が地域の気候変動による影響を知り、自ら防災や環境保全への行動へ役立てていただくため、「気候変動の藤野学」という活動を2016年…

以上、レポートでした。

年末に差しかかるお忙しい中、プレゼンをご快諾いただいた社会福祉協議会の小池会長、松岡さん、本当にありがとうございました!今後ともよろしくお願いいたします。