市民が考える気候変動アクション
2015年の終わり頃、白井信雄先生(当時、法政大学サステナビリティ研究所教授、現在、山陽学園大学地域マネジメント学部教授)から「気候変動の地元学を、藤野でやってみませんか?」というお声がけをきっかけにスタートした、有志の市民によるプロジェクトです。
特定非営利活動法人ふじの里山くらぶがコーディネートを行い、白井先生と協働で方法をデザイン・運営することとして、2016年春にスタートしました。
現在は、ふじの里山くらぶを中心に、自律的な運営を行なっています。
地域で発生している気候変動の影響事例を調べて共有し、気候変動の将来にわたるリスク(および機会)を考えながら、自分たちでできる「自助」とみんなで行う「互助」の視点から、具体的な適応策を検討していくための活動を、様々な団体と連携して展開しています。
小さなシャベルでできる森の再生
集中豪雨による土砂災害をできるだけ抑えたい。
中山間地域に住む私たちにできることはないだろうか?
こんな問いから生まれたひとつの答えが『小さなシャベルひとつでできる森の再生』
山の担い手が減り、荒れて保水力を失った森林を、本来の豊かな状態へ改善していく活動です。
重機などの大きく強い力は用いずに、女性や子どもでもできる道具とやり方で、森の再生を進めています。
大地の水と空気の浸透循環を改善する施工を行なっている『大地の再生 関東甲信越』に協力いただき、座学と実践を通して考え方や手法を学んでいます。
風の森学び舎
森の専門家や森に関わる人たちからお話を伺ったり、森でのアクティビティを通して五感で自然を体験したり。
森に意識を向けて理解を深め「自分たちに何ができるのか」をみんなで考え実行していく活動です。
地域の雨量からリスクを見極める
藤野では、山と谷の入り組んだ地形の中に人が住んでおり、土砂災害の危険性と常に隣合わせです。
土砂災害が、発生する前までの雨量(降水量)と関連性があると考え、自主防災(土砂災害の可能性を察知しあらかじめ避難するなど)に役立てるべく有志のメンバーで累計雨量を測定しデータや知見を貯めています。
自主防災のあり方を考える
2021年6月『藤野の気候変動を考える会』にて、台風19号(2019年)の被災体験をお話しいただいたことをきっかけに、水土砂災害が生じた際の地域連携の必要性を認識しました。
『ふじの防災大作戦』という活動名で、自治会や社会福祉協議会のご担当者をお招きしての現状・課題共有やディスカッション、ハザードマップをウォーキング、雨量測定のネットワーク作りなどを進めています。
地域のつながりを深め地域のために
私たちの活動にご興味をお持ちでしたら、お気軽にご参加ください。
それぞれ興味のあるテーマで集まり、検討や実践を行いながら、地域内や周辺地域へみんなで活動を広めていきたいと思っています。
藤野や周辺地域にお住まいでなくても大丈夫です。ご自身のできる範囲でご参加いただければと思います。
参加ご希望の方は、info@fujinogaku.net へEメールをお送りいただくか、下記のお問い合わせフォームからご連絡ください。
お問い合わせ
活動に関する詳細のご説明やご案内、提携や協力、メンバー参加のご相談、取材のお問い合わせなどは、こちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。
内容を確認後、当サイトのお問い合わせフォームにご入力いただいたE-mailアドレス宛にご返信いたします。
※お問合せ内容を送信する前にプライバシーポリシーをお読みください。
運営団体について
ふじの里山くらぶは『この地域にある文化と資源を最大限に利活用し、地域を発展させる』ことをミッションに、人と地域をつなぐ活動をしている特定非営利活動法人です。
『藤野の魅力を自分たちで発見し、創り出し、内外の人に伝える』ことに日々取り組んでおり、藤野のローカル情報サイト『@Fujino』にて地域のイベントやお店、子どもの遊び場などを紹介しています。
- 名称:特定非営利活動法人ふじの里山くらぶ
- 代表者:内藤久子
- 所在地:神奈川県相模原市緑区小渕1689-1
- 電話番号:042-686-6750
- E-mail:info@fujino-satoyama.com