小さなシャベルでできる森の再生

人間目線から自然目線へ

私たちの周りにある川、森、山。

これらがいのちの源泉となり、様々ないのちを育み、運び、循環してきました。

昔は盛んであった林業も都市化によって担い手が減り、若手は山間部から都市部へ流出し森や山を手入れする人が減っています。

丈夫で便利なコンクリートを用いた道路や擁壁、砂防ダム、家屋が至る所に建てられ、人間の生活は便利になる一方で、大地の呼吸(空気と水の通気浸透)が様々な所で止められています。

昔の人たちが育ててきた豊かな自然、豊かな里山の環境を将来に繋げるためには、この大地の呼吸を取り戻してあげることが必要です。

便利さを求める人間目線から、持続性を考える自然目線へ。

「自然が今何を思い、何を求めているのか」を五感で感じて、何ができるかを考えていきませんか。

小さなシャベルでできる森の再生

大地の呼吸が弱ると、そこに生える木や植物も弱り、大地を支える力が弱っていく。

中山間地域に住む私たちにとって身近な森が山が、こうして弱っていくさまを見ているだけでよいのだろうか?

子どもたちのために豊かな里山を残していくために、何かできないものか。

その解決策のひとつが小さなシャベルでできる森の再生

重機や重たい道具を使うための大きく強い力を使わなくても、女性や子どもでも使える道具で簡単にできる手法で、大地の呼吸を改善し森を元気にする活動です。

大地の再生 関東甲信越』の講師(職人さん)の方から座学と実践を通して『大地の再生』の考え方と手法を学び、森が再生していく過程を体験しながら、地域全体への浸透を進めています。

相模川流域の連携を

藤野は相模川の上流に位置するまち。

ここでスタートした活動を、相模川の流域へと広げる。

津久井、城山、相模原、最後は相模湾の河口まで。

各地域の企業や団体、行政と連携しながら、脈を繋げ広げる。

多くの人の手によって自然が維持され、多様で豊かな森と共生している状態を目指していきたいと思います。

活動実績

CoToLiの森プロジェクトで得た経験を活かして、藤野地区で森の再生を開始しました。

森に関わる人たちによる座学と、森での作業=実践を通して、参加いただいた人たちが森を知り、森に学び、森を楽しむ。この活動を通して、「私たちがこの森のためにできることは何か」を考えるきっかけになればと良いと思っています。