気候変動の藤野学の活動実績

2016年から2020年まで、実態調査や課題と対策の検討を3つのステージに分けて進めてきました。

2020年は新型コロナウイルス感染者抑制のため対面での活動を自粛していましたが、2021年からは、今まで集めた情報や課題に対して市民が実際に活動していくための機会や場作りを行っています。

目次

2016年3月〜第1ステージ:実態調査

過去から現在における気候変動の影響が、地域の環境や暮らしの中にどのように現れているのか?参加した地域住民へ調査を実施。

調査票に沿って記入してもらい、その結果を整理しました。

2016年11月〜第2ステージ:テーマ選定

第1ステージでまとめた調査内容をもとに、基本的な段取りに沿ったワークショップを実施し、これから取り組むべき優先課題として

『水土砂災害対応』『鳥獣害対策』『猛暑に対する健康管理』

の3つを選定しました。

2018年2月〜:第3ステージ:テーマ実践

3つの優先課題を、今後どのように実践するか?の話し合いを行い、参加住民一人ひとりが「できることを少しずつやる」ことをまとめ、地域への発信を行っていきました。

第1ステージから第3ステージまでに取り組んできた具体的な内容はこちらです。

2019年12月:台風19号被災を受けて住民による対話会

2019年12月8日、台風19号到来の前から予定されていた『気候変動の藤野学』を開催しました。

この被災からの学びを深めるため、自治会の自主防災組織やトランジションタウンなどと連携し、災害時に積極的に動かれた方々からの情報提供や参加者による対話会を行い、助け合いや協働というテーマについて活発な意見が交わされました。

2020年11月:令和2年度 気候変動アクション環境大臣表彰を受賞

『気候変動の藤野学』の活動において『令和2年度 気候変動アクション環境大臣表彰』を受賞しました。

この賞は、気候変動の緩和や気候変動への適応に顕著な功績のあった個人又は団体に対し、その功績をたたえるために環境大臣が表彰を行うものです。

2016年から約5年間、継続的に活動してきたことをご評価いただきました。

2021年1月:相模原市長を訪問

2021年1月5日、『気候変動アクションの環境大臣表彰』の受賞報告のため、相模原市長を訪問しました。

オールふじの、オールさがみはらで社会課題を解決していく必要性を確認し、今回の環境大臣表彰を「はじまりのはじまり」として、地域の各団体や住民の方々と連携を深め、この社会課題に取り組んでいきたいと思います。

2021年4月〜:小さなシャベルでできる森の再生 CoToLiの森プロジェクト

地域の団体や住民と連携し、気候変動への具体的なアクションとしてスタートしました。

気候変動に伴う集中豪雨の増加、そして土砂災害。山の担い手不足により、荒れて保水力を失った森林を、本来の豊かな状態へと改善していく活動です。

2021年4月に、秋山の無生野(上野原市)にあるCoToLiの森で『小さなシャベルで、女性でも子どもでもできる森の再生』をテーマに、『大地の再生』の手法を用いた講座DAYと作業DAYを隔月で実施。

相模川の源流に近く、キレイで美味しい岩清水が湧き出るこの場所を、豊かな森へと再生していく年間プロジェクトとし、ここで得た経験をもとに下流域(藤野→相模湖→津久井→相模原)へと展開していきたいと思います。

CoToLiの森プロジェクトのレポートはこちら

2021年6月〜:ふじの防災大作戦

2021年6月26日、『藤野の気候変動を考える会』にて2019年の台風19号における被災体験をお話しいただく場を設けたことをきっかけに、水土砂災害が生じた時の地域が連携した行動の必要性を認識しました。

自治会や社会福祉協議会のご担当者をお招きし、現在の活動内容や課題を講演いただき、参加者によるグループディスカッションにて住民主導の解決策の検討と実施を進めています。

ふじの防災大作戦のレポートはこちら

2021年7月〜:雨量測定ネットワーク

藤野は山間地域であるため、土砂災害の危険性と常に隣合わせです。この土砂災害は、発生する前までの雨量(降水量)との関連性があると考え、各地区の一定期間中での累計雨量を測り、自主防災(土砂災害の可能性を察知しあらかじめ避難するなど)に役立てる活動です。

雨量測定に協力いただけるメンバーを増やして測定地区を拡げ、計測した雨量データをHPやFacebookページなどで発信しています。

2022年3月〜:風の森学び舎

2021年にCoToLoの森でスタートした、人の手による森の再生活動を藤野地区内でスタート。

森での作業に限定せず、森に詳しい方をお招きした座学や、森を楽しむアクティビティを取り入れ、楽しみながら学びを深めていくことを目的に『風の森学び舎』として活動していきます。

『森のイノベーションラボFUJINO』の中山間地域の課題解決プロジェクトのひとつ、『森の再生プロジェクト』と協働で展開しています。

風の森学び舎のレポートはこちら

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