[レポート] 7月16日(土) 風の森学び舎〜風と水の流れる森づくり

7月は『大地の再生 関東甲信越』藤井麻紀子さんによる講座DAYです。

高温下での作業を懸念していましたが、幸いにも(?)雨予報により曇り空のもと講座を開催することができました。

目次

午前中に山作業

午後から雨予報だったので、当初の予定(最初に座学→それから山に入って作業)を変更し、最初に山で作業することに。

雨の降り具合によってすぐ中断・撤収できるよう、天候の変化に気を配りながら、風の草刈りと斜面境界線の水脈・点穴作りを実施。

大人と子どもが役割分担して一緒に作業を行いました。

午前中の作業がひと段落したところで雨が強くなってきたため現場は撤収。

山主さんの車庫をお借りして昼食→1時間ほど座学を行い14時過ぎに終了・解散となりました。

風の草刈り

山に入ってまずは『風の草刈り』を行いました。

5月、6月も行っているのですが、ひと月のあいだに草が伸びてきて、沢のまわりや斜面の際(きわ)が草で覆われています。

「表層部の風通しをよくすることで、地中の水も連動して流れる(藤井さん)」関係性があるとのこと。

沢や川、斜面の際は水の出口になっているので、この部分を「(草を刈って)開いて」水の通りを改善しました。

子どもたちも草刈り鎌を持って作業。小さな力で継続してできるのが、風の草刈りのよいところ。

夏は草の成長スピードが速いので、刈るポイントも1段階深めに。手で力を加えて折れ曲がる部分で刈ります。

斜面境界線の水脈・点穴

東側の山の斜面にある人の通り道の整備に着手。

斜面の際に溝(水脈)を掘って、炭を入れていきます。

子どもたちは炭撒き係です。

ここは北側にあるため池までうっすらと通り道ができており、そこへ繋げていくための一歩。また、縦の浸透を増やして、地中の水脈を育てます。

地表の水脈が止まると地中の温度が下がり、ガスが溜まったり、地面が固くなりすぎて樹木が根を深く張れず、横に広い張り方になるようです。

こうなると、倒木や地滑りに繋がり危険。

だけど、シャベルで点穴や水脈を作っていくことで土中に水と空気が循環するようになり、樹木も根を深く伸ばせるようになります。

一人ひとりの小さな行動の積み重ねが土砂災害の防止につながってくると思います。

ひと通り作業を終えたあとの状態。すっきりと風が通るようになった感じがします。

ここまで終えたところで、雨が強くなってきて雷も鳴り始めてきたので、撤収。

昼食後の座学では午前中の作業の意味づけができ、「やっていることが腑に落ちた」参加者もいらっしゃいました。

次回の講座は9月中旬以降の予定です。日にちや内容決まり次第WEBやFacebookでお知らせします。

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