台風一過の温かい陽気の続く日曜日、予定通り13時から『藤野の自主防災について理解を深め、より良い防災を考える』オンラインイベント『ふじの防災大作戦〜聞いてみよう隣の自主防災』を開催しました。
若干名のキャンセルと、ご自宅のネットワークやデバイス設定の要因で途中から参加できなくなってしまった方がいらっしゃり、14名での開催となりました。
地区の自主防災活動を知る
前半パートでは、藤野自治会の守屋さん、名倉(芝田)自治会の池辺さんから、それぞれの自主防災活動と課題についてお話しいただきました。
20分ほどのプレゼンのあと、参加者との質疑応答を交わして、状況の理解やこれからの課題を深めていきました。
藤野自治会では、自治会員の名簿と緊急時の避難先や連絡先を冊子にまとめており、EメールやSNSを活用した連絡網を構築。毎年1回の避難訓練も行っているとのこと。
地理上、地区が横に大きく広がっており、世帯も数百におよぶため、災害時は隣人同士の協力が不可欠。しかし、自治会への加入率が下がっており、隣の人を知らない世帯も出てきているため、地区内での防災意識の向上や住民の連携を今後構築していきたいとのことでした。
名倉(芝田)自治会でも、自治会員のメーリングリストで情報連携できる仕組みを作っていました。
最近は、安否確認の体制作りとして、地区内を細かくグルーピングして、地区内の危険な場所をマップに反映させた『安否確認マップ』を独自に作成。
災害時の『水の確保』のため、地区内の井戸水の水質調査も行うなど、着々と準備を進めている一方で「1人で考えたり進めていることが多いので、他の自治会の内容が知りたい。情報交換とかしていきたい。」といった課題があるとのことでした。
グループディスカッション
後半パートは、参加者全員で、守屋さんチームと池辺さんチームの2つに分かれて『グループディスカッション』を実施。
前半のプレゼンパートと質疑応答で話されていた内容から課題と思われるものをリストアップし、その中からディスカッションテーマを決めました。
藤野地区の守屋さんチームは『自治会に入っていないひと(移住者や退会者)への防災活動の巻き込み』を、名倉地区の池辺さんチームは『いざというときの情報共有(自治会横断したもの)』をテーマに選定。
ディスカッション時間は15分間としましたが、時間ギリギリまで活発に意見やアイデアが飛び交うものとなりました。
まとめ
グループディスカッションのあとは、各チームで話し合ったことをシェア。
『自治会のメリットをわかりやすく、また、加入しやすくする』『自治会と防災活動は分けて考える』『自治会の広報担当が各自治会との情報連携をする』『自主防災について情報交換をする場を作る』『名倉地区の安否確認マップを各地区で作ってパズルのように繋げる』といった、課題への打ち手アイデアがいくつも挙がり、これから連携が生まれていきそうな空気を感じました。
今日のディスカッション内容を振り返り、気候変動の藤野学として、次はどのようなアクションがよいかを検討し、企画がまとまりましたらお知らせしたいと思います。
また、今日のプレゼンパート、ディスカッションパートで話された詳細は、後日改めてみなさまへシェアしたいと思います。
本日のプレゼンをご快諾いただいた守屋さん、池辺さん、改めて感謝申し上げます。
そして、ご参加いただいた方々、ありがとうございました!
今後ともよろしくお願いいたします。