小渕の山の山主さんが保有する田んぼを1枚お借りして『田んぼで米作り』を始めました。
山の斜面の下部に、棚田のように作られているところで、水は隣を流れる沢から取っています。
治水も兼ねて長年米作りをしてきたところなので、昔の人たちの自然の見方、水の扱い方などを学んでいければと思います。
人力でやるには広すぎるので、今回は機械を利用。
このトラクターに鋤を設置して、田んぼの表面を鋤き起こしていきます。
畑の耕運機で土を掘り起こし、かき混ぜることをイメージしていましたが、それをやると詰まりが生まれて田んぼにならないとのこと。
あくまで表面(10-15cmくらい)を剥がす程度でよいようです。
初めて使う機械なので思うように動かせず、機械に人が使われるような感じでしたが、使ううちにみな慣れていきました。
事前に藁をカットして撒いてあり、これを鋤きながら混ぜ込んでいくことを予定していましたが、藁が長すぎたようでタイヤや鋤にどんどん絡んできてしまいます。
3-5cmくらいに短くカットする必要があり、これは来年改善したいと思います。
この藁をかき分けながらの作業は手間が増えるので、そのまま野焼きして炭化させることにしました。
トラクターの操作にもだいぶ慣れ、1.5時間ほどで田んぼの半分、田起こし完了。
早めの昼食を挟み、残りの田起こしを進めて、トータル3時間ほどで1枚の田起こしを行えました。
こちらが仕上がり。
トラクターで起こしつつ、小さめの田んぼは貢ぐわを用いて人力の田起こしを実施。
1人で1.5時間くらい、黙々と貢ぐわを振り降ろし続け、3枚仕上げました。
この小さめの田んぼはもち米を植えてみる予定です。
今回の田起こしは10時に開始して、昼食1時間を挟んで14時半頃に終了しました。
次は4月。
初旬に沢から田んぼへの『水入れ』、中旬に『代掻き』、下旬に『籾種を蒔く』という具合に進んでいくとのことです。
昼食は山主さんによる、里山の野菜を用いた煮物とお蕎麦をいただきました。
この地域は野菜が豊富に採れるので、汁物には野菜がいろいろと入っているのが特徴です。
作業をしながら、昔の話を聞いたり、歴史や風土を体験できるのが、風の森学び舎の良さかなと思いました。