小渕の山の入り口は、山から流れる沢の出口でもあり、この出口がU字側溝で極端に絞られているため、大雨が降るたびに沢がオーバーフローしてしまいます。
8/29〜31の3日間、台風10号の影響で連続雨量250mmの雨が降ったため、このU字側溝に枝木と土砂が詰まり、沢の流れが停滞している状態でした。
U字側溝の中も、枝が絡んでこの状態です。
まず、この詰まりを取り除いて水が流れるようにします。
水が抜けるようになってから、改めて沢とU字側溝の境目を観察。
水の出口が極端に狭いため、U字側溝の片方を斫って出口を広げ、水の流れを抑え、地中へできるかぎり浸透させるように土留めを作ることにしました。
早速、側溝の横を掘り上げていくと…五袋以上もの土嚢袋が現れました。
袋の中の土は粘土質になっており、これが地中への水の浸透を相当に妨げていたと思われます。
土嚢袋を取り除いたら、焼き杭を打ち込み、沢の斜面と底面に石を打ち、その上に枝木で柵を作って土留めにしていきました。
上から見るとこんな感じです。
U字側溝に向けて直線的に繋げず、ジグザグな形状にしたので、水が滞留して勢いを抑える機能を発揮してくれるとよいです。
出口付近に7月に作った土留めが、8月末の水量でも全く壊れていなかったので、枝木の柵が水の勢いを吸収し、力を散らす機能を発揮していたのかもしれません。
今後、この場所の経過を観察していきます。
こちらが、作業前(枝が詰まった状態)。
こちらが作業後です。
沢の整備を終え、午後は広場全体の風の草刈りを行いました。
ここ数ヶ月、登山道の整備に注力していたため、全体的に草丈が伸びていました。
10月のビオトープ作りに向け、小一時間ほど、風の通り道をつなぐ作業を実施。
広場はイノシシが入っており、水脈が潰されているところもチラホラあるので、水脈を整えつつ、広場全体の風通し処置も次回の作業になってきそうです。