森が悲鳴を上げている
ゲリラ豪雨や台風の強大化による土砂災害を、ニュースで見る機会が増えています。TVやネット、または直接その現場を見たとき、自然の前で人は無力であると痛感したことが1度や2度あるのではないでしょうか。
私たちの周りを見渡してみると、川があり、山があり、森があり。これらがいのちの源泉となり、様々ないのちを育み、運び、循環しています。
昔は盛んであった林業も担い手が減り、若手は山間部から都市部へ流出し、森や山を手入れする人が減ってしまったために、荒れた森が至るところに存在するようになりました。

また、利便性を求めた人間がコンクリートで固めたところは、土壌の空気と水の流れが止まり生命力を失い、土砂災害が起きやすい状況になっています。

このように、大地が呼吸不全(土壌の空気と水の循環不良)の状態となり、今、多くの森が悲鳴をあげています。
小さなシャベルでできる森の再生
中山間地域に住み、森に囲まれて生活しているわたしたちが、このまま何もせず、森が衰えていくところを見ていてよいのだろうか?
増え続ける豪雨や土砂災害を食い止めるために、何かできないものだろうか?
このような問いから出たひとつの答えが、
『小さなシャベルひとつでできる、森の再生』
重機や重たい道具を使うための大きく強い力は用いずに、女性や子どもでも使える道具で簡単にできる手法を用いて、森の再生を行なっていく活動です。

住民が日常生活の中に落とし込んで行える作業とする事で、地域の至るところに森の再生、山を守る行動が広がり、持続していく事が期待できます。
長年『大地の再生』を推進して来られた第一人者の矢野智徳さん(https://daichisaisei.net/)や、『大地の再生 関東甲信越』の講師(職人さん)の方を現地にお招きして、座学と実践を通して『大地の再生』の考え方と手法を学び、森が再生していく過程を体験しながら活動を広めています。

活動実績
藤野は相模川の上流に位置するまちです。
ここでスタートした活動を、津久井、城山、相模原へと伝播させていき、多くの人の手によって自然が維持され、多様で豊かな森と共生している状態を目指していきたいと思います。
そのため、各地域の企業、団体、コミュニティ、行政と連携して進めていく予定です。
CoToLiの森プロジェクト 2021年4月〜12月
風の森学び舎〜風と水の流れる森づくり 2022年3月〜
CoToLiの森プロジェクトで得た経験を活かして、藤野地区で森の再生活動をスタートします。
森に関わる人たちによる座学と、森での作業=実践を通して、参加いただいた人たちが森を知り、森に学び、森を楽しむ。この活動を通して、「私たちがこの森のためにできることは何か」を考えるきっかけになればと良いと思っています。
>詳細はこちら↓
『森の再生プロジェクト@森のイノベーションラボFUJINO』のご協力もいただき、藤野地区内のさまざまな場所で実施していく予定です。
>森の再生プロジェクトについてはこちら↓
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